船に乗れ!
2013年 05月 17日
その代わり、似たようなタイトルの、藤谷治の「船に乗れ!」という本を借りてきました。全3巻。
といっても、似たようなタイトルだからというだけで借りた訳ではありません。この前この藤谷治の別の本を借りて読んで、結構おもしろかったから他のも読んでみたいと思ってたのです。
僕はすぐ感情移入してしまうタチで、さーっと読めなくて、読むのが遅いんですが、この本は特に気持ちが入りすぎて、だいぶ時間がかかったし、今もなかなか本の世界から戻れません。
現在(50前くらい?)の主人公が、かつて音楽学校にいたころの話を思い出しながら語るという青春振り返りストーリーです。
と聞くと甘酸っぱい、胸キュンの話かなあと思われるでしょうが、これがなんともヘビーな話なんですね。
冒頭からそういう、つらい過去だということを匂わせてるのですが。
僕はクラシック音楽の経験は全くないし、知識としても「のだめ」で見た程度しか分からないのですが、いい音楽に触れられた感動とかが伝わってきました。分からない言葉もたくさんありますが、問題なく読めました。
素人でもこういう感動が伝わってきたので、音楽学校出てたり、オーケストラの経験者の人が読んだら、すっごく共感できると思います。
というか、もうね、余韻があまりにもすごいです。しばらく他の本読めません。
めちゃくちゃ泣いたし、なんていうか、、、。
ちょっとネタバレになるかもですが、感想を言っていいですか。
↓
南ぃ~~。
たまりません。
うそやろーってなりました。なんでなんっ。信じられへん。
2巻の終盤。僕もうたまらなくなって、本を閉じました。涙があふれて、これ以上読めないってなりました。
なんでなんっ!?
それからの展開はしばらく頭に入ってきませんでした。ショックすぎて。
そして3巻の終盤でも。
マジでタオルに顔をうずめるくらい泣きました。
あかん、吹っ切られへん。全然吹っ切られへん。
なんとか全部読み終えて、茫然としています。
金窪先生・・・。
伊藤。鮎川。北島先生。みんなぁ。そして、南ぃ~~。
悶々としています。読み終えてしばらく経ったけど、余韻がすごすぎます。
吹っ切れません。