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小さいおうち

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ここしばらく電車でDSモードだったんだけど、とりあえずやってたゲームがひと段落ついたんで、また本モードになりました。
ということで先日図書館に行って何冊か借りてきて、今日1冊読み終わりました。
中島京子の「小さいおうち」。
印象的な表紙に惹かれたんですが、この本って直木賞取ってるんですね。
そういえば一時この表紙をよく見た気がしてきました。
直木賞の基準は分からないですけど、さすがというか、すごくいい本でした。
感動したっていうか、心に残りました。すごく。
戦時中に山形の田舎から東京のええとこの家に女中としてやってきたタキさんと、その家の奥さんの話。
現在のタキさんが過去を振り返る形で話は進みます。
戦時中というと、みんな貧しくて食べるものがなくて、ていうイメージだけど、ここではお金持ちの家ということもあるけど、百貨店に買い物に行ったり、子どもをいい学校に行かせようとしたり、今と変わらない生活があります。
でもやっぱり戦争がひどくなっていって、読んでてつらくなっていきます。
最後の章でガラッと趣が変わり、ちょっと面喰いますが、最後の最後で事実が明かされ、ああ、途中のセリフはこの伏線だったんだなと、わかります。
まあ分かる人はもっと前から分かってたんでしょうけど、僕なんかは最後にやっとわかりました。ああそういうことだったのかと。
そのあと改めて表紙の絵を見て、泣きそうになりました。
すごくいい、そして、切ない話です。
余韻がすごいです。図書館で借りたやつだけど、家に置いときたい1冊だなと思いました。
by yuricoramu | 2013-03-02 02:22 | 漫画、本、ゲーム | Comments(0)

ユリコーンのベースフーミンのコラム


by ユリコーンフーミン